ロストシティ(LOST CITIES)
2人対戦のカードゲームで、5ヶ所の目的地を探検するゲームです。
探検の成果を自分の前に並べていくのですが、十分な成果が得られないと
探検費用の分だけ損をすることになります。自分が使用しないで捨てた
カードは対戦相手に利用されることもありますので、相手の出したカードと
出し方から相手の目的を推察しなくてはいけません。ルールが分かりやすく、プレイも短時間で終わります。しかし、いつどのように
カードを出していくか、といったプレイの作戦はいろいろと考えられ、飽きない
ゲームに仕上がっています。誰でも手軽に遊べるゲームです。
国 籍 ドイツ プレイ人数 2人 メーカー KOSMOS プレイ時間 20−40分(20分くらいで終わります) 作 者 Reiner Knizia 対象年齢 10歳以上(もう少し低くても大丈夫) 価 格 \2800 言 語 日本語訳付く店有り 評価
総 合 運 駆け引き 初心者 はまり A B B S’ A どうしても引くカードにより、結果に差は出てきます。どうプレイしても引きが良すぎると
勝てません。しかし、引きにそれほど差がないときには、どのようにカードを置き、
いくつの地点で勝負するか、相手は何を狙っているかといった駆け引きが重要に
なってきます。ルールは簡単で、すぐに憶えられますし、横で見ているだけで分かります。
プレイ時間が短い上に、駆け引きが面白く、運の要素もほどほどにあるので、何度でも
続けてプレイしたくなります。私はちょっと物足りないところもあるため総合はAですが
人によってはSランクをつける人もいるでしょう。全体的に良いゲームです。作品紹介
細長いボードには5つの地図が描かれています。この地図の場所が探検の目的地です。
カードも地図に対応して5色あり、各色には2から10までのカードが1枚ずつと挑戦カードが
3枚ずつあります。各プレイヤーに8枚ずつカードを配り、残りのカードは山札としてボードのわきに置きます。
プレイヤーは自分の番に1枚カードを置くか、捨てるかします。置く場合はボードより
自分側に、カードの色の対応する所に置きます。カードを置くのは決まりがあり、
挑戦カードは数字のカードよりも前に置いておかなくてはいけませんし、数字のカードも
前に置いたカードより大きな数字のカードを置かなくてはいけません。
カードを捨てるときにはボードの対応した地図の上に捨てます。下のカードに重ねるように
して置きます。カードを置いたら山札か捨て札の1番上のカードを引きます。
これで1回の手番が終わります。山札の最後のカードが引かれた時点でゲームは終了し、得点計算に入ります。
何もカードを置いていない列は0点です。得点はありませんが、失点もありません。
1枚でも(挑戦カードでも)置いた場合、カードの数字を合計し、そこから探検費用として
20を引きます。引いた結果に、挑戦カードの置かれている場合はかけ算をします。
挑戦カードが2枚の時は2倍、2枚で3倍、3枚で4倍します。さらにその列にカードが
8枚以上置かれている場合は、かけた後でボーナスとして20足されます。
これによって得られた各列の数字の合計が全体の得点になります。コメントとプレイのコツ
相変わらずこの作者のゲームはカードを見ただけでは何のゲームか分かりませんね。
いや、ほめ言葉です、これ。シンプルで、カードの記述やプレイの要素の数に頼らずに
これだけ面白いゲームを作るのですから・・・・。プレイが短時間な上、気楽に遊べるので、人が集まる前や重いゲームの間の気分転換
に向いています。また、あまりボードゲームをプレイしたことがない人にも説明が楽で
ゲームの雰囲気がつかみやすいため、誘いやすいかと思います。欠点らしい欠点は
特にないのですが、運の要素が強いために、どうやっても勝てない時がありますし
(これは逆に初めての人でも慣れた人に勝てることがあるという考え方もできる)、
シンプルすぎて物足りない人もいるくらいでしょう。さて、このゲームで面白いのは探検に出てしまうと、探検費用がかかってしまう、という
所でしょうか?つまり並べられなさそうな所は最初からカードを並べない選択をすれば
良いのです。実際のプレイでも全部(5ヶ所)のカードを置こうとすると、かえって失敗
していることが多く、3ヶ所くらい(まわりがよいと4ヶ所)に狙いを絞った方が高得点を
狙えるようです。もっとも手札からあふれた場合、捨て札にすると相手にいいように
利用されてしまうので、簡単に捨てるわけにはいきません。このようにして手札の中に
ジレンマが生じるのです。また挑戦カードも面白い要素です。十分に置けない場合は首を絞めるカードなので、
置きたがらない人もいますが、得点がプラスになったときの効果は非常に大きなものに
なります(挑戦カードを置いたところは相手に狙いがばれるという効果もあります)。さて、ではどのようにカードを置いたら効果的なのでしょうか?
まず、挑戦カードから置いていくことになります(後から出せませんから)。ある色ですでに
4枚以上(もしくは数字の合計が15点以上)あるなら積極的に置いていきましょう。たぶん
確実に得点になりますし、たとえそれ以上引かなくても、最終的な失点は大したことでは
ありません。挑戦カードは実はデメリットよりメリットの方が大きいので、置いていった方が
良いようです。もっとも手札にろくにカードがないのに置くのは自分の首を絞めるだけ
ですが。数字のカードを出す場合、続いた数字はすぐに出してしまいましょう(つまり2に次の3や
4の次は6だけど相手が5をすでに出しているときなど)。後半になると全部出せなくなる
危険性があるので、出せるときにはどんどん出した方が良いでしょう。
また、得点で考えると、2や3のカードを引くために、4や5を出さず山札を引いて待つのは
あまりお勧めできません。小さい数字は影響力が小さく、このために出すのが遅れるのは
デメリットになることがあります。しかし、8枚以上並べるためや相手が4枚以上出して
こちらの失点を少しでも減らしたいときは別です。捨て札には気をつけなくてはいけません。自分も相手ももう出せなくなったカードは捨てても
問題ありませんが、いらなくても高得点のカードや相手が1枚も置いていないカードを
不用意に置くのは問題があります。基本的に捨て札は中盤以降に出すつもりでいましょう。
序盤手札が悪く、どうしても捨てなくてはいけないときは、相手が挑戦カードなどを出して
いない列にしましょう。相手に使われるくらいなら自分で使った方が有利です。たとえ得点が0に近くても
捨て札で相手に使われるくらいなら、自分で置いた方がましです。5点までのマイナスなら
他の所でカバーすることができます(挑戦カードはとっておいて後で捨てましょう)。山札の残りは常に気を配っておく必要があります。終盤になると手札の得点になるカードを
置ききるために、あえて(必要が無くても)捨て札からカードを引かなくてはいけなくなります。
手札が8枚ですから、山札が10枚くらいから気をつける必要があります。逆に自分の手札
に置くカードが少ない場合、相手が置く枚数を少しでも減らすように山札から引き続ける
ことも計算しなくてはいけません。当然、自分が捨て札を置くようなことはできる限り避ける
ように計算します。相手も捨て札置き場にカードがなければ、山札から引かなくてはいけない
のですから。ここまでが基礎編。ここから上級編になります。
まず全体の把握です。捨て札の枚数などにより影響をうけますが、一人のプレイヤーが
置けるカードの枚数は22枚前後になります。単純に考えると1列4枚強になりますが、
ここには挑戦カードも含まれているので、数字の描かれているカードでは14枚くらいに
なり、1列3枚弱になります。1列3枚ではほぼ得点にはつながらないので、結果的に
4列で4枚弱か3列で5枚弱で勝負することになります。1列の最高得点はその色全部を置いて156になります(8枚以上のボーナス込み)。
もっともその列に12枚カードを並べるわけで、ここまではかなり厳しいのですが、手札の
流れが良いと1列で100点を超えることは難しいことではありません。
基本的に集中した方が得点効率はいいので、相手に得にならないように色を絞って
プレイした方が結果的に得点は高くなるでしょう。
このようなとき挑戦カードは必須カードになります。カードの置き方に慣れたら、心理戦になります。このゲームは相手に対する妨害がないため
基本的に置いたもの勝ちになりますが、捨て札をうまく使うことが大切になります。
捨て札置き場を上手に使うと、9枚目、10枚目の手札になりますが、失敗すると相手が
得をするだけになります。まったく手札を捨てずにプレイできるのは運が良いときで、
そのようなときは別に無理をしなくても勝てます。まず大切なのは相手が得点をとろうとしている列と、とりあえず置いている列、置く気が
無い列を把握することです。コレを逆手に取り、(手札に持っているが)序盤全く置かず、相手が捨てたカードを獲得
してからおもむろに置いていく方法もあります。またその逆も可です。置いたカードは
相手も計算しますので、あまり得点を稼げないと判断したら、置かない、もしくは置いても
期待しなくなります。そうすると相手の狙いも絞れてきますので、こちらの操作が
しやすくなります。終盤の駆け引きはシビアです。相手があと何枚置きたがっているかは、ほとんどの情報が
場に出ているため容易に推測することができます。置きたいカードが全て置けない場合、
置けないカードは得点の高いカードになる可能性が大きいので、できる限り早く終わらせる
ようにプレイする必要があります。また捨て札の総枚数にも気を配れれば、なお良いです。まあ、ここまで考えなくてもプレイは楽しめますし、運が悪いとどうがんばっても無理な
ゲームではあるのですが・・・・。